中国人民銀行は10日、第1四半期「中国貨幣政策執行報告」を発表し、「銀行が暴利をむさぼっている」、「民間ローン」等の注目が集まる問題について明確に回答したほか、中国マクロ経済の情勢を展望し、今後の金融政策の計画を公表した。
中国銀行業金融機構は2011年、前年比39.2%増の1兆2500億元(約16兆2500億円)の純利益を達成した。うち商業銀行の純利益は1兆400億元(約13兆5200億円)に達し、前年比36.3%増となった。
同報告は、「銀行業の利益の高度成長は、マクロ経済の安定的かつ順調な発展、銀行業の資産規模の急拡張、中間業務の急成長、自身の経営管理能力の向上によるものである」と指摘した。中国銀行業の純金利マージンは約2.8%にとどまり、前年の水準をやや上回ったが、2007年の2.9%と2008年の3%を下回った。これは世界では中水準に相当し、その他のBRICs諸国を大きく下回り、米国、韓国を下回ったが、日本やドイツ等の国家を上回った。