自動車メーカーが次々と新型車種を発表する中、既に競争が白熱しているはずのB級自動車市場は近年、増加する高級車の値下げ販売の脅威に晒されている。自動車市場全体は5月の繁忙期が訪れると、名実共に「戦場」と化す。高級車でも中高級車でも、自動車市場の販売代理店では既に「血なまぐさい」戦いが繰り広げられていた。
中級車 高級車価格の「被害」受け
記者によると、4月初頭から5月初頭にかけての1ヶ月間、全ての中高級車がタイプに関係なく一律、割引価格となった。ベンツ、BMWの価格は一気に25―28万元前後にまで下がった。
日系メーカー試練多く
中高級車市場においては、ドイツメーカーのツートップ「フォルクスワーゲン・ニューパサート(NEW PASSAT)」と「ニュー・マゴタン(NEW MAGOTAN)」、日系メーカーの三銃士「トヨタ・カムリ(CAMRY)」「ホンダ・アコード(ACCORD)」「日産・ティアナ(TEANA)」が代表的な車種である。ドイツメーカーが激烈な市場競争の中で何とか一息つけるとすれば、日系メーカーはもはや瀕死状態まで追い詰められている。