ドイツメーカーの勢いある様子と丁度対を成すように、中高級車(アッパーミドルクラス)市場の従来のトップ3であるトヨタ、ホンダ、日産の4月の業績は満足できるものではなかった。販売台数はそれぞれ、カムリが1万680台で3月より3713台減少、アコードが1万138台で、3月より2843台減少、ニューティアナが1万138台で、3月より8913台減少した。
広汽トヨタのディーラーの情報によると、ニューカムリの割引幅が拡大されているという。うち、2リットルクラスの車種の割引幅は1ヶ月のうちに、1万5000元から2万1000元に拡大し、昨年年末に市場に出たばかりの戦略的車種としては、値下げ幅が既にメーカーの予測を上回っていることは明らかである。また、アコードの割引幅は3万元前後で、昨年から、広汽ホンダの販売代理店が仕入れ値を切って販売している事はもはや、公然の秘密となっている。主力車種アコードが「落ちぶれている」状況の中、広汽ホンダは工場のレベルアップ・改良をせざるを得なくなり、16日間の生産停止を計画している。
高級車の価格低下とドイツメーカー車種の販売台数増加による打撃で、中高級自動車市場において、日系メーカーは前代未聞の試練に直面している。専門家は「メーカーの優位性と製品の実力が衰え始めている中、日系メーカーは中高級自動車市場での地位を失う可能性がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月24日