そのほか、中国は日本とも金融分野の協力を深めている。アナリストは、東アジアが金融分野の協力を緊密化させているのは欧州資産のリスクが高まっているためだと分析。
中国人民銀行の授権により、中国外貨取引センターは29日、2012年6月1日から銀行間為替市場の人民元対日本円取引方式を完全なものにし、人民元の対円直接取引を発展させると発表した。銀行間市場の人民元と日本円の取引は6月1日からマーケットメーカー制度を導入し、マーケットメーカーが取引価格を提示し、市場に流動性を与えることになる。
外貨準備の投資については、日本の安住淳財務相は29日、中国政府から中国国債103億ドル相当の購入枠を認められたと発表した。中国が先進国とこのような合意に達したのは初めて。
欧州債務危機が拡大し続ける中、中国が日本国債への投資を積極的に行っていることについて、アナリストは、世界最大の外貨準備高を持つ中国はその一部を米ドルから日本円に変えたい考えだと見ている。