遼寧省大連市に建設される予定の国家級新区に関する実施意見は、各部・委員会での意見聴取が終わり、まもなく報告される見通しだ。この新区は上海浦東新区、天津浜海新区、重慶両江新区、浙江舟山群島新区に続く、5番目の国家級新区となる見込みだ。「中国証券報」が1日伝えた。
あるアナリストによると、大連市に国家級新区が建設されれば、財政、金融、貿易など多方面で優遇政策が適用されるようになり、同市は外資導入の窓口としての役割をよりよく果たすようになるという。
国家級新区とは、新区が建設され、その開発建設が国の戦略に格上げされるものをいう。全体的な発展目標、発展の位置づけなどは国務院が統一的に計画し、審査許可を出す。関連する個別の優遇政策や権限については国務院が直接許可し、管轄区域内でより開放的かつ優遇を与える個別の政策を実施し、新区で各種の制度改革やイノベーションの探求が行われることを奨励する。規格は一般的に副部級とされる。今年の両会(全国人民代表大会と全国政協会議)の開催期間中には、全国政教委員を務める東北財経大学の武献華副校長が「大連における国家級新区の設立に関する提案」を提出している。
「人民網日本語版」2012年6月2日