またタイラー理事長によると、現在、世界の航空企業は多くの課題に直面している。高騰する燃料価格が最も悩ましい問題であり、現在は燃料価格がコストに占める割合は約34%に達している。このほかグローバル経済情勢、EUが炭素排出権取引システムに世界の航空産業を組み込もうとしていること、政府が航空産業により多くの税負担を課して財政収入を引き上げようとしていることなども課題として挙げられるという。
今年3月、IATAは航空産業の利益予測を発表し、売上高は6330億ドル、利益は30億ドルで、利益率はわずか0.5%との予測をうち出した。タイラー理事長によると、今月11日に調整後の利益予測があらためて発表されることになっており、燃料価格、ユーロ圏のリスク、運輸市場の力強い成長といった要因を考慮したものになっているという。
「人民網日本語版」2012年6月9日