統計によると、1-5月の中国・欧州間の貿易額は2208億2000万ドルで、前年同期比1.3%増加した。中米間貿易は1900億ドルで12%増、中国・アセアン間は1537億4000万ドルで9.2%増、中日貿易は1347億1000万ドルで0.4%増だった。中国とロシア、ブラジルの貿易は高い伸びを示し、それぞれ363億ドルと332億3ドルで、24.4%と10.9%増加した。
輸入の伸びが回復したことについて、李慧勇氏は、主に市場で下半期の景気好転観測が強まり、企業が輸入を増やし始めたためだと見ている。また、輸出の伸びの大幅な拡大が輸入の増加につながったと分析。
王軍氏の見解によると、政府の「安定的経済成長の維持」の関連政策が効果を現し、インフラ投資が拡大され、特に大型プロジェクトの着工により輸入ニーズが高まった。さらに、大口商品価格の低下により、着工企業の安価での原料調達ニーズが高まった。
統計を見ると、鉄鉱石や大豆などの大口商品の輸入価格の低下、自動車の輸入の伸びが目立つ。1-5月の中国の鉄鉱石輸入量は3億1000万トンで前年同期比9%増、輸入平均価格は1トン当たり138.4ドルで13.9%低下。大豆の輸入量は2343万トンで20.7%増加、輸入平均価格は1トン当たり544.7ドルで5.7%低下した。機械・電気機器の輸入額は2974億ドルで前年同期比横ばいとなった。自動車の輸入量は51万台で31.5%増加した。