中国の対外直接投資が増加、西欧が投資の中心に

中国の対外直接投資が増加、西欧が投資の中心に。

タグ: 中国対外直接投資

発信時間: 2012-08-10 16:35:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

世界4大会計事務所のアーンスト・アンド・ヤングは8日報告書を発表し、中国の海外投資のペースが加速されているが、人材不足・国際税務・規定順守の3つの課題があると指摘した。中国広播網が伝えた。

同報告書によると、中国の主な投資先は依然として、韓国、シンガポール、マレーシア等のアジア諸国であるが、今後3年間で最も期待される投資先は西欧としている。

中国対外投資の中で、資源業界の投資が依然として高い比率を占めているが、金融・不動産・農業・交通等の業界の占める比率が近年高まっており、投資の多元化の兆しが見え始めた。アーンスト・アンド・ヤング中国の海外投資サービス部門の呉正希・主管パートナーは、「今後3年間、製造業や新エネルギー等に対する技術投資が、より多くの機会を得る」と指摘した。

呉氏は、「製造業については、自動車部品・設備・大型トラックの投資に期待できる。次は新エネルギーだが、技術投資が中心となる。太陽エネルギーであれば、多結晶質シリコンではなく、関連技術に対する投資だ。これらの他にも、不動産、文化、末端消費者に関連する何かへの投資が増加するだろう」と予想した。

中国商務部がこのほど発表したデータによると、中国国内の投資家による上半期の非金融類対外直接投資は、前年同期比48%増の354億ドル(約2兆7610億円)に達した。このうち海外企業のM&Aが3分の1を占めた。

M&Aの機会の増加は、より多くのリスクを意味している。同報告書は、国際的に活躍できる人材の不足、国際税部、規定順守の問題が、中国企業の主な課題となっていると指摘した。

呉氏は、「M&Aには時間の蓄積が必要となるため、なるべく早めに取り掛かるべきだ。M&Aの取引を完了してから計画を立てるのでは間に合わない」と指摘した。

「人民網日本語版」2012年8月9日

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