中国商務研究網(中国商務部が開設したビジネス情報サイト)が8月9日に発表した業界分析によると、2012年の中国携帯電話輸出台数は10億5000万台に達し、輸出額は25%増の800億ドル(約6兆2400億円)に達する見通しだ。通信業界情報サイト・飛象網が伝えた。
◆携帯電話、通信設備輸出の原動力に
中国税関の統計データによると、今年上半期の中国の携帯電話輸出台数は、前年同期比17.7%増の4億5700万部に達した。2012年通年の輸出台数は約15%増の10億5000万台に、輸出額は25%増の800億ドルに達すると見られる。その一方、上半期の携帯電話輸入台数は前年同期比54.8%減の221万4000台、輸入額は16.4%減の3億7000万ドル(約288億6000万円)のみとなった。
携帯電話輸出台数の大幅増が、中国通信設備輸出の全体的な増加を支えている。上半期の通信設備輸出額は、前年同期比15.7%増の702億ドル(約5兆4756億円)に達した。しかし携帯電話を差し引いた場合、通信設備の輸出に増加はなかった計算となる。携帯電話は、通信設備輸出の唯一の原動力となっている。