2012年8月8日、北京商報によると、五輪開催による経済効果を実感できないロンドンでは、中国人観光客の驚くべき消費力が救いになっているという。レコードチャイナが伝えた。
BBCの調査では、59%を超える英国人が「五輪に関心がない」と答えている。さらに「五輪期間中に海外旅行に出掛ける」と答えた英国人は400万人にのぼり、そのうちロンドン市民が80万人を占めた。厳しい交通規制や渋滞を嫌った自国民が海外に「一時避難」する一方で、世界各国から五輪観戦に訪れる観光客のもたらす経済効果は大きい。
英国政府が2日に発表した五輪開催第1週の報告によると、1週間のロンドンの観光収入は約4億4500万ポンド(約545億円)。クレジットカード会社の調査では、1回のカード使用で支払われる平均金額が最も多かったのは中国人観光客の203.04ポンド(約2万5000円)で、2位のアラブ首長国連邦(UAE)より10%も上回っている。
このため英国内の商業施設は中国語の案内板をショーウィンドーに掲げ、店員に中国語での挨拶を覚えさせるなど中国人観光客の獲得に必死だ。また、多くの店舗で今年6月から中国のデビットカード「銀聯カード」の使用が可能になっている。老舗デパートのジョン・ルイスでは、同期間中の中国人観光客の消費総額が前年同期比で28%増加。五輪期間中は人気ブランドの売り場に中国語を話せる店員を配置して対応するという。
「新華網日本語」より 2012年8月11日