英誌ガーディアンは17日、「中国人の間で海外旅行の人気が高まっている。中国人観光客の海外での消費額は、ドイツ人と米国人を抜き世界一となる可能性がある」とする記事を掲載した。新華網が伝えた。
世界観光機関は、「中国の海外旅行者数は、昨年の延べ7000万人から2020年の延べ1億人に増加する」と予想した。15年前、中国の海外旅行者数は延べ500万人のみであった。
ガーディアンは、「中国人観光客の1人当たりの消費額は西側諸国を下回るが、人数が多いため、総額が増加する」と指摘した。
中国人観光客の2010年の海外における消費額は540億ドルに、昨年は720億ドルに達した。ドイツは昨年840億ドルに、米国は790億ドルに達した。関係者によると、2012年1-5月、中国人の海外旅行者数は20%増となった。
ガーディアンは、「大多数の中国人の旅行は国内に限られているが、中産階級の増加により、南アフリカからイタリアのホテルとATMの前には、中国人観光客ばかりが並ぶようになった」と語った。
各地もまた、中国人観光客を引きつけようとしている。ショッピングに特化した某旅行会社によると、免税品の20%は中国人観光客が購入しているという。