温家宝総理は11日、天津市で開催中の世界経済フォーラム夏季ダボス会議の開幕式に出席した。温総理は、世界経済フォーラムの創始者であり会長のクラウス・シュワブ氏から中国経済は今後どのように発展していくかと質問され、これに答える中で、中国が30年にわたる改革発展を経て、成長ペースが行き詰まったという見方には賛成しないことを明らかにした。中国はペースを引き下げているのであり、これは成長モデルの転換や構造調整をよりよく行うためであるという。中国新聞社が伝えた。
温総理は次のように述べた。
改革開放がスタートして以来、中国は非凡な道を歩み、大きな成果を上げたが、これと同時に多くの困難や課題に直面してもいる。たとえば、構造調整をさらに進め、イノベーションの駆動力を経済発展の主要なエネルギーとするにはどうしたらよいか。所得分配の巨大な格差の問題を解決し、社会の公平や正義を真に実現するにはどうしたらよいか。経済のモデル転換を実現し、資源の過度の消費や環境の過度の汚染といった情況を変えるにはどうしたらよいか、などの課題だ。