日本円の対人民元レートは、量的緩和政策がうち出された後、低下するどころか上昇している。20日のレートは100円=8.0775元で、前日の100円=8.0492元から0.0283元上昇した。主な原因として、米ドルに対する円高や市場に危険を回避するムードが高まったことが考えられるという。「京華時報」が伝えた。
中国交通銀行北京支店の外国為替アナリストの張徳謙さんによると、円と元はそれぞれドルに対するクロスレートで算出されている、長らくドルに対して円高が続いており、日本が量的緩和政策をうち出すと、ドル/円レートは19日に1ドル=79.21円の高値をつけた後、1.00円低下して78.21円の安値をつけた。このため円/元レートが0.0283元上昇したことは不思議でも何でもない。量的緩和政策の実施により、今後長期にわたり円レートには小さくない変数が存在することになるという。
「人民網日本語版」2012年9月21日