林国本
瀋陽工作機械グループはいまや業界で注目される存在となっている。新中国の建国以来、中国の東北地区は工業の発達した地域であったが、改革開放以来の一時期に近代化の波に乗り遅れ、大発展をとげる沿海部に比べて、影が薄くなっていた。その後、東北地区の振興策がとられることにより、また、発展の勢いを取り戻しつつある。
その1つの例として、瀋陽工作機械グループは今では世界の業界で注目される存在となっていることがあげられる。
話を2002年のシカゴ工作機械展に戻すと、当時は1階のメーン会場のブースには、自社の工作機械を展示させてもらえず、地下階の会場で展示する羽目になった。ところが、それから10年経った今日、すでにメーン会場で堂々と展示されることになったばかりか、500万ドルの注文を手にする存在となっている。