近年、中国の専利構成は最適化が進み、イノベーションの主体としての企業の位置づけが日増しに明らかになっている。今年1--10月の中国の特許承認数は18万3000件。このうち国内承認は前年同期比33.3%増の12万件で全体の65.6%を占めた。国内特許承認数のうち企業への承認が6万4000件で全体の53.3%を占めた。専利全体の承認数は前年同期比31.9%増の計101万4000件。中国の有効特許に国内の占める割合は前年同期比3.9ポイント増の53.5%で、革新能力で中国と外国の差が徐々に縮まっていることを物語っている。
中国の国民経済の要となる分野で専利の果たす役割は次第に重要性を増している。中国のエネルギーが石炭中心で、石油・天然ガスが相対的に不足する中、神華集団と中国神華煤制油化工公司が独自開発した「石炭直接液化方法」によって、石炭を直接液化するという技術面の世界的難題が一挙に解決され、中国は100万トン級の石炭直接液化の主要技術を掌握した世界唯一の国となった。
「人民網日本語版」2012年12月9日