中国国家外匯管理局(外匯局)が12月26日発表した2012年第3四半期及び第1―3四半期の中国の国際収支バランスシート(改定値)によると、第1―3四半期、中国の国際収支の経常項目は1480億米ドルの黒字、資本・金融項目は368億米ドルの赤字となり、国際準備資産は624億米ドル増加したことがわかった。27日付中国証券報が伝えた。
外匯局関連部門の責任者は以前、「中国の国際収支の状況は改善し続けている。第1―3四半期、中国の資本・金融項目が赤字となった主な要因は、外貨準備が安定している状況下で、貿易などの経常項目の取引で獲得した外貨資産の人民銀行(中央銀行)保有から、国内金融機関や個人による分散保有にシフトしたことである。これら外貨資産が海外投資、貸付、預金などを通じて海外で運用されることが資本・金融項目の資金流出につながるが、外国資本の撤退を意味しているわけではない」と指摘している。
「中国証券報」より 2012年12月27日