「市場はこの数カ月間、安倍氏の選挙スローガンと登板後の安倍効果ですでに消耗してしまった。円安を継続するには日本政府の実質的な対応が必要だが、その点で市場の期待が外れれば、それまでに積み重ねた大幅な円安がバブルになる」とアナリストは分析する。
日本の政策決定者に対する研究を20年間行ってきた、みずほ証券の毛希丁アナリストは「政策決定者らの限りある信用度は、投資家が政策に対して甘い言葉だけでとりつくろうのではなく、明らかな転換を求めていることを意味する」と警告する。
「円相場が最終的にどの方向に向かうかは、米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の金融政策に関わる決定と動きを見る必要がある。米経済の見通しがいまだに不確定性に満ちている。FRBは今後も金融緩和政策の拡大を続けるだろう。対ドルの円相場で円安の流れ継続は難しい状況だ」とアナリストは指摘する。