香港株式市場、2013年は「前高後低」の見通し
中国大手証券会社の広発証券が12日開催した「2013年A・H株投資戦略報告会」で、2013年の香港株式市場が「前高後低(前半に上昇し、後半は下落傾向を辿ること)」になるとの見通しが示された。14日付中国証券報が伝えた。
2013年の香港株式市場の「前高後低」の傾向について、広発証券は次のように分析した。米大統領選が終わり、「財政の崖」による影響が消失し、市場の懸念が弱まることを背景に、2013年の年初は、2012年の上昇傾向が維持される。中国本土の要因を考慮すると、3月の全国人民代表大会の後に、一連の景気刺激策が発表されると見られ、これは市場の安定上昇の下支えとなる。しかし、下半期になると、欧州の債務問題が再び深刻化し、株式市場は1年の安定期のあとに再度波乱含みの展開になる可能性がある。香港株式市場の株式投資で好調となる業種の見通しについて、広発証券は、天然ガス、家電とリスクが比較的高い鉄鋼が人気を集めるだろうとしている。