米国「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記事によると、中国の石炭消費量は過去10年で急激に増加し、現在では世界総消費量と並んだことを、米エネルギー情報局が発表した。力強い需要により、2011年における中国の石炭消費量は34.5億トンに達した。これは世界総消費量のほぼ半分に相当する。
同局の報告書では、2000年以降、中国の発電量は200%増加しており、石炭の需要も急増した。2000年以降、全世界の石炭需要は約26億トン増加したが、そのうち中国の需要が占める割合は82%だった。
同報告書は、現在中国が発電や製鋼などで消費する石炭量がどのくらいなのか正確に把握できていないことも明かしている。業界団体である世界石炭協会は、2009年のデータに基づき、中国の80%の発電所が石炭発電に依存していると指摘している。
加えて同局は、米国における2011年の石炭消費量は10億トンをやや上回る程度で、世界総消費量の13%弱である。2007年以降、米国の石炭消費量は減少を続けているが、これはシェールガス生産量の急増が背景にある。電力業界は、コストが低く、埋蔵量の豊富な天然ガスで発電するようになっているのだ。
また同報告書のデータによると、中国は2011年における世界最大の石炭生産国でもあり、同年の石炭生産量は35億トンを上回った。これは世界総生産量の46%である。同時に中国は2011年における世界最大の石炭輸入国でもあり、輸入量は1.77億トン前後だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月2日