近年、春節(旧正月)期間中に海外旅行をする中国人が急増している。米商務省の統計データによると、訪米する中国人観光客数の増加率は世界一となっており、今後3年間で現在の2倍以上に達する見通しだ。米国ばかりではなく、英・韓・豪も中国人観光客に対して、歓迎の姿勢を示している。オーストラリアの観光業の大物、チャールズ・ウッドワード氏は、「中国人観光客は、オーストラリアで最も気前の良い顧客だ」と語った。英国では、中国人消費者を「天使」と形容する報道もあり、「世界を救えるのは中国人だけだ」と伝えているほどだ。
中国メディアはこれについて、次のように指摘している。
経済成長の「三頭立ての馬車」(投資・輸出・消費)の一つである国内消費は大きな貢献を成し遂げておらず、その一方で海外消費が急増している。富豪が中国の富を流出させているという声もあるが、経済のグローバル化の時代において、どこで消費をするべきかに関する規定は存在しない。これを非難するよりも、国内の税制を科学的にし、物価を合理的にし、サービスを改善する手段を講じ、追い出された購買力を引き戻す方が重要だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月17日