2月19日、3隻の海事巡視船にガードされて、全長334.59メートル、喫水深度22メートル、約30万トンの原油を運べるマーシャル群島船籍のマンモス・タンカー「ラファエル」号がスムースに青島港の深水路を通って1号停泊地に入った。このマンモス・タンカーの到来は、それ以前に「アテネの栄誉号」タンカーが保っていた21.68メートルの喫水記録を更新し、青島港史上の喫水最深のマンモス・タンカーとなった。これも2012年5月に青島港の深水路の初めての通航に成功した後わずか9カ月の期間に、この深水路をスムースに通った62隻目の超大型船舶である。
青島港は中国最大の原油輸入港の一つであり、中国の輸入原油の六分の一は青島港を通して輸入されている。これまで、水路の水の深度に制約されたため、30万トン級のマンモス・タンカーは非満載状態で入港するしかできなかった。港の通行可能量を増やすため、青島港グループは主航路に深水路をつくり、航路の設計通行可能量を喫水22.5メートルに引き上げた。主航路深水路の運営開始後、港と船舶会社などのためにきわめて大きな経済収益をもたらした。推算によると、毎年輸送コスト6500万ドル、船舶滞船料1800万ドルをカットすることができ、単船単一航行回数の非満載損失費を3000万ドル減らすことが可能となった。
写真:青島港の深水路をスムースに通過するマーシャル群島船籍のマンモス・タンカー「ラファエル」号。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月4日