第12期全国人民代表大会第1回会議は3月13日の午後、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開催した。中国人民銀行(中央銀行)総裁の周小川氏、副総裁の劉士余氏、副総裁兼国家外貨管理局局長の易鋼氏、副総裁の潘功勝氏が出席し、「通貨政策と金融改革」について説明し、国内外記者の質問に答えた。
「中国国際広播電台・国際在線」記者:温家宝総理は政府活動報告の中で、2013年の年7.5%のGDP成長目標、13%のマネーサプライM2伸び率目標を掲げました。これには成長維持と物価上昇抑制の矛盾が存在しますが、周総裁はどう思われますか。
周小川総裁:中国の金融政策は、低い物価上昇率の維持、経済成長の促進、雇用促進、国際収支の基本バランスの維持という4つの目標の達成を目指すものだ。この4つの目標の間には時に不一致が存在し、バランスを考慮する必要がある。一つの目標を実現するために、他の目標に大きな犠牲を強いてはならず、その間でバランスを考慮する必要がある。2013年のM2伸び率目標は13%に設定されたが。この13%は穏健な金融政策を示している。穏健とは中立的な意味を持ち、中国は金融緩和政策を続けていない。適度に緩和された金融政策は、金融危機に対応した2年間に実施されたものだ。その後の2010年末の中央経済会議および2011年の政府活動報告では、金融政策の方針を「穏健」に変え、緩和・拡張型の金融政策から変更させた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月13日