南鳥島沖で高濃度レアアースが発見 中国依存から脱却か

南鳥島沖で高濃度レアアースが発見 中国依存から脱却か。

タグ: レアアース,鉱床,供給

発信時間: 2013-03-29 13:26:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本が中国のレアアース市場における独占的な地位を揺るがす可能性が出てきた。地質学者らは日本の排他的経済水域である南鳥島沖海底から、豊富なレアアースを含む鉱床を発見した。その埋蔵量は、地球上で発見されているレアアース埋蔵量の100倍に達するという。ロシア国営ラジオ局・ロシアの声が伝えた。

この鉱床は、海底下2−4メートルという浅い地層で発見された。海水の深さは5700メートルに達するが、東京大学の加藤康弘教授は、「掘削コストは極めて安価だ。地質調査はさらに約2年続けられ、その後に生産を開始する」と語った。

この情報が事実であれば、レアアース市場の真の革命が起きることになる。ロシア科学院極東研究所日本研究センターの主任も同じ意見で、「この情報は極めて重要であり、歴史的な意義を持つ可能性さえある。日本のレアアースは、輸入に100%依存している。これらの材料は、日本経済の2大支柱である、自動車・電子工業に用いられている。日本は2010年の事件(中国は当時、日本へのレアアース輸出をストップさせた)から、教訓を汲み取った」と語った。

日本政府はその後、太平洋で豊富なレアアースを含む鉱床を初めて発見したと発表した。その埋蔵量は、陸地で発見されているレアアース資源の総量の1000倍に達するという。

新たに発見された資源により、日本は中国への依存を完全に断ち切ることが可能だ。南鳥島沖の1ヶ所の掘削量だけで、日本の年間需要を満たすことができる。日本は世界の50%のレアアースを輸入しているため、これは相当な量であると言える。

海底からレアアースを掘り出そうと考えているのは、日本だけではない。米ロッキード・マーティン社の英子会社も先ほど、ロボットを使い海底から高濃度のレアアースを収集する計画を発表した。同社は太平洋中部で同計画を実施する予定だ。

海底のレアアース掘削は、新たな発展方向だ。これらのプロジェクトの実施により、供給が需要を上回り、中国のレアアース価格が暴落する可能性がある。これにより中国はその独占的な地位と、高騰するレアアース価格による莫大な利益を失うことになる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月29日

iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。