昨日の人民元の対円レートは100円=6.2949元に達し、円安を受け人民元相場が相対的に高騰している。この6ヶ月で、円の対人民元レートは約20%低下した。専門家は、「中国の輸出と物価上昇が圧力を受ける。人民元の米ドルレートに対する変動幅を拡大し、円安による受動的な元高を避けるべきだ」と指摘した。
円安を引き起こした量的緩和策
急速な円安の最大の原因は、金融緩和策だ。日銀の黒田東彦新総裁は、毎年60−70兆円のマネタリーベースを追加し、さらに50兆円規模の国債を購入することを決めた。この大規模な資金投入を受け、市場は円が「黒田の時代」を迎えたと驚いている。円相場はこれを受け急速に低下した。
同時に人民元の米ドルレートに対する変動幅が小さく、円安による受動的な元高に直面している。昨日の人民元の対円レートは、100円=6.2949元に達した。過去4営業日に、人民元の対円レートは6.74%上昇した。公開されているデータにより計算すると、この6ヶ月で、円の対人民元レートは約20%低下している。