日銀による極度に緩和された拡張的金融政策は、日本をデフレスパイラルから救い出すことになるのだろうか。シンガポール華僑銀行の経済アナ リスト、謝棟銘氏はこのほど、「華僑銀行スプリングフォーラム」でこれについて、「その可能性はある」との見方を示した。
日本のデフレ状況はすでに20年近く続いてきた。日本政府が取った今回の金融政策は、今後2年で日本のインフレ率を2%にするという非常に 明確な目標を掲げている。
謝氏によると、日本がインフレ率2%の目標を達成するためには5つの段階を経る必要がある。第一の段階は、目標達成を準備するための予期段 階で、現在はこの段階にある。日本は、金融緩和政策と財政緩和政策、経済政策の3つを打ち出していくことになる。