汪氏は、「第1四半期の金融政策執行報告において、中央銀行は今後の経済安定成長への自信を維持し、流動性を調整するを政策基調とした」と語った。中央銀行は物価上昇について温和的な記述をし、「不確定要素については今後も注目が必要」とだけした。しかし中央銀行は、短期間内に金融政策を緩和することを暗示しなかった。むしろ中央銀行は、「構造調整と発展方式のモデルチェンジを加速し、新たな持続可能な成長点を形成する」ことで、経済成長の国内の原動力を強化するとした。
バークレイズの中国経済専門家の常健氏は、金融政策は緩和に向かうとした。バークレイズは中央銀行が17ヶ月ぶりに再開した3ヶ月物手形入札について、「春節(旧正月)後に回復したレポ取引と同様に、これはこれまでのような流動性の管理による公開市場操作と見るべきであり、金融政策の緊縮の始まりではない」と分析した。
JPモルガンの中国首席エコノミストの朱海斌氏は、「中央銀行による手形入札再開は金融政策引き締めの懸念を引き起こしているが、中央銀行は中性的な金融政策の立場を維持するだろう」と語った。JPモルガンは、「中央銀行のこの動きは、金融政策が中性を維持するというシグナルを示そうとしたものだ」と予想した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月13日