◆極度の円安、日本の諸刃の剣に
大幅な円安が韓国を焦らせている。韓国金融当局はドル円相場が1ドル=103円の大台に乗ると、円安により韓国製品の競争力が低下し、韓国の輸出が影響を被ると予想した。同時に日本国内でも、急激な円安を懸念する声があがっている。
21日に発表された最新の調査結果によると、すでに期待通りの円安が実現されたが、日本の輸出企業は現在は円安の持続ではなく、円相場の安定か反転上昇に期待している。なぜなら円安の持続により、彼らのコストが増加するからだ。海外メディアが企業を対象に実施した調査によると、48%の企業はドル円相場が1ドル=100円前後で安定することを望んでおり、105円とした企業は7%で、110円への高騰に期待している企業は8%であった。これとは対照的に、円高に期待する企業が40%弱に達し、そのうち29%は1ドル=95円と回答した。1ドル=90円に期待するとした企業は9%となった。
上述したアナリストは、「為替はどの国の経済(特に海外貿易)にとっても、諸刃の剣だ。円安は日本企業の輸出を刺激するが、日本のエネルギー・資源は輸入に極度に依存している。過度な円安は日本の輸入企業を損ねるだろう」と指摘した。安倍政権の高官もこのほど、円高を覆す必要性を強調した態度を改め、大幅な円安によるマイナス影響(エネルギー輸入額の増加など)を強調し始めた。