人民元相場が対米ドル・ユーロ・円で上昇しており、国内の輸出企業に損失をもたらしている。中でも人民元の対円相場の高騰が、国内製造業に大きな影響を及ぼしている。国家情報センター予測部の張茉楠主任は、「円安が東南アジア諸国の通貨切り下げを誘発しており、産業構造が似通った国の製造業に衝撃をもたらす可能性がある」と分析した。29日付中国証券報が伝えた。
巨額の米ドル建て負債を抱える航空企業にとって、人民元高騰は予定外の為替差益をもたらし、負債の圧力を軽減する。非鉄金属・製紙業にとって、人民元高騰は原材料調達のコストを引き下げる可能性がある。
「中国証券報」より 2013年5月29日