英国・ロンドンの金融街シティが12日に発表した報告によると、2012年には世界の人民元市場におけるロンドンの地位が急速に高まり、人民元の取扱量もロンドンの銀行がうち出す人民元建て商品も増加を続けたという。
ある調査によると、ロンドンの銀行が人民元業務の宣伝普及に力を入れたことから、12年には各種企業の人民元利用額が目立って増加し、輸出入をめぐる融資額は336億元で前年比100%増加した。また人民元建ての信用状やその他の担保業務は14倍増加して47億元に達したという。
ロンドンの銀行間取引市場で人民元業務が順調に発展している。外国為替のデリバティブ業務が大幅に増加し、人民元の直物為替取引の一日あたり平均量は11年比240%増加して25億ドルに達した。
英国のオズボーン財務相によると、シティの報告からロンドンの人民元業務と外国為替取引額の著しい伸びがうかがえる。英国の中央銀行・イングランド銀行はかねてより中国人民銀行(中央銀行)と通貨互換協定を締結する方針であることを明らかにしており、これには英国政府の人民元市場構築に対する決意が現れている。
シティの政策・資源委員会の代表を務めるマーク・ボラート氏は次のように話す。シティは長期的で持続的な発展が可能な市場を構築して人民元の国際化を支援し、中国政府および香港特別行政区政府との協力に力を注ぎ、ロンドンで人民元建て商品の認知度がますます高まるようにはたらきかけ、人民元業務のさらなる拡大を推進したい考えだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月13日