日本の財務省が19日発表した5月の貿易統計速報によると、同月の日本の貿易収支は9939億円の赤字となり、赤字額が11カ月連続であると同時に、5月としては比較可能なデータがある1979年以降で最高を記録した。円安や、原油・スマートフォンなどの輸入額の上昇が主な原因であるとされている。
発表によると、5月の日本の輸入額は前年同月比10.0%増の6兆7616億円、輸出額は前年同月比10.1%増の5兆7676億円だった。
同月、日本の中国向け輸出は同8.3%増で、2カ月連続の増加となった。中国からの輸入は同14.6%増で、対中貿易赤字は4099億円と、15カ連続の赤字であると同時に、5月の過去最高を更新した。また、対米貿易では4271億円の黒字で、5カ月連続で黒字増加傾向を維持した。自動車、灯油の対米輸出の拡大が目立っている。対EUでは887億円の赤字で、5ヶ月連続の赤字となっている。