第四に、外国為替市場の変化だ。国家外匯管理局がこのほど「外貨資金の流入の管理強化に関わる問題に関する通知」をうち出したため、外貨建て貸出が多い商業銀行は外貨の購入が必要になり、人民元の流動性を多く使用した。また銀行の外貨購入が多かったことが外国為替市場の需要を喚起し、外為市場で需給が相対的にバランスを保っており、人民銀が外貨を購入して流動性を注入するための要因が減少した。
第五に、法定の準備金を追加納付したことだ。規定によると、毎月5日は準備率を検討する日になっている。検討を受けて、金融機関は前月末の一般の預金残高に基づく準備金を満額納付しなければならない。今年5月末には金融機関の預金が大幅に増加し、5月31日には一般の預金が同20日に比べて約1兆4千億元増加し、金融機関は法定準備金の追加納付を受けて流動性の一部を凍結した。6月に入ると、金融機関の貸出は大幅に増加し、増加のペースも急速で、6月末には預金の水増し現象が起こるものと予想される。こうした流れは、金融機関が追加納付した準備金による資金の圧力を一層増大させることが確実だ。
さまざまな要因が重なり合った影響により、最近の金融市場に金利の上昇や変動が現れたのだといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月27日