中国人民銀行(中央銀行)が繰り返して流動性維持の姿勢を表明したことを受け、中国の銀行間市場の資金需給状況は26日、引き続き改善に向かった。27日付中国証券報が伝えた。
26日の銀行間市場で、短期資金の貸し出しが増えた。なかでも翌日物の資金需要は比較的容易に満たすことができるため、翌日物と7日物の質権設定式レポレートの反落が目立った。翌日物のレポレートは5.55%で前取引日より28ベーシスポイント低下し、7日物のレポレートは7.29%で前取引日より15ベーシスポイント低下した。
しかし、7月初頭の預金準備金の追加上納による資金不足懸念を受け、市場における中・長期資金の逼迫間はなお残り、金利も上昇に転じている。市場関係者は「7月中旬以降、市場における資金不足の状況が大幅に緩和する」と見ている。一方で、「金利が5月以前の低水準に戻る可能性は小さい」とも指摘している。
「中国証券報」より 2013年6月27日