◆パネルのコア技術を中国に導入
シャープと中国電子情報産業集団有限公司は6月、29億ドルを共同出資して中国に合弁会社を設立し、南京市に8.5世代ラインを増設した。合意内容によると、中国側が合弁会社の92%の株式を保有し、シャープはIGZOなどの液晶技術を提供する。
シャープが5月に発表した2012年度業績報告書によると、同社の売上高は2兆4785億円、純利益はマイナス5453億円となり、創立100年以来の最高の赤字額を更新した。そのうち液晶パネル事業の赤字は1389億円となった。
米NPD DisplaySearchの統計によると、2013年第1四半期の世界フラットテレビメーカーのうち、サムスン、LG、TCL、シャープが売上ランキングの1-4位を占めた。4社の市場シェアを合計すると67%弱となった。シャープは4位となったが、市場シェアは毎年下がり続けており、5.7%のみだった。