3Dプリンタは、正しい材料を選択しさえすれば、まるでアラジンの魔法のランプのように、衣食住などに関わる全ての道具を作り出すことができる。注入成形では作れない網状のチタン合金の部品も成形できるし、シリコン型を作らなくてもセラミッククラウン(歯科の被せ物)を直接出力できる。形が複雑かつ不規則的で測量できないエンジン流路も直接出力できる。経済日報が伝えた。
記者は6月中旬、華中科技大学高速製造センターを取材した。担当者の周鋼博士は3Dプリンタで出力した数十点の金属・非金属製品を見せてくれた。その中には航空機に使用されるチタン合金部品、ステンレス、コバルトクロム合金を使用した歯、円明園十二生肖獣首銅像の犬の頭部をかたどった金属彫像、縮小版の兵馬俑、鉄注入に用いる中子、テレビのリモコン、工芸品、網状の衣料品、さまざまな複雑構造の模型などがあった。「スキャンし、構造を描き出せれば、何でも出力が可能だ」。
同センターは国家重点実験室に指定されており、西安交通大学、清華大学の科学研究部門と共に、中国3Dプリンタ技術の最先端を突き進んでいる。