世界3Dプリンタの権威あるレポート「Wohlers Report」は華中科技大学について、「3Dプリンタ業界で目覚ましい活躍を見せており、すでに複数の知的財産権を持っている。同チームは設備や加工ソフトなどの研究開発の面で、世界で最高の実力を持つチームの一つだ」と評価した。華中科技大学の3Dプリンタの国産化率は60%に達しているが、設備のうち最も高額なレーザーは輸入製品だ。「武漢のレーザー産業は発達しているが、小・大パワーのレーザーは米国製品に劣っている」。
華中科技大学傘下の武漢瑞克激光公司は、長年に渡り民間用小パワーレーザーの開発に取り組んでいる、中国初の産業化された3Dプリンタレーザー生産企業だ。同社はすでに3Dプリンタ製造の条件を満たしており、その価格は輸入製品より4割ほど安価だ。華中科技大学の3Dプリンタの国産化率は、すぐに8割以上に達するだろう。
周氏は、「華中科技大学は1991年より高速成型の研究に着手しており、米国やEUと足並みを揃えている」と語った。世界の3Dプリンタの原理はいずれも積層造形で、中国国内では華中科技大学、西安交通大学、清華大学が代表的な開発部門となっており、技術面でそれぞれ強みを持っている。