ライン上で太陽光パネルの検査をする、　英利新能源有限公司の社員（8月6日撮影）

　欧州委員会が承認した、中国とEUの太陽光パネルを巡る貿易摩擦の緩和に向けた「価格承諾」協定が、8月6日に正式に施行された。これにより、中国-EU間における過去最大規模の貿易摩擦が、最終的に和解により終了した。中国商務部（商務省）の沈丹陽報道官は5日、「欧州委員会が同解決案を受け入れたことを歓迎する。欧州委員会が中国の業界および企業の価格を受け入れたことは、中国とEUの共通の利益にかなっている」と表明した。人民日報が伝えた。

　協議の全過程を知る中国側の消息筋は、「この価格承諾協定は、双方の不利益を回避できるため、双方に歓迎されるものだ」と指摘した。ベルギーのブリュッセル自由大学で貿易法を研究する張蕾氏は、「中国とEUが太陽光パネル製品で価格承諾に至ったことは、双方の貿易関係における貿易紛争解決の典型的な例となるだろう。本件の解決は、中国とEUが将来的にその他の貿易摩擦を解決する上で、積極的な影響をもたらす」と話した。（編集YF）

　「人民網日本語版」2013年8月7日