■製品調整が効を奏す
ソニーの業績も投資家を喜ばせるものだった。4-6月期の売上高は前年同期比13%増の1兆7000億円、営業利益は6倍近くの365億5000万円となり、純損益も34.8億円の黒字に転換した。製品構成の調整がソニーの業績改善に重要な役割を果たした。テレビ事業を例に取ると、液晶テレビは販売台数はやや減少したものの、高付加価値製品をより重視。スマートフォン事業も営業利益増加の大きな原因の1つとなった。
「液晶の父」と称えられるシャープはパナソニックやソニーの業績には及ばぬものの、営業損益は30億円の黒字となり、前年同期の941億円の赤字から一変した。シャープは7-9月期も改善が続くと見ている。