一連の経済データから、中国経済は下げ止まって落ち着くとわかる。
中国の海関(税関)総署は8月8日、中国の7月の貿易統計を発表した。輸出入は前年同期比7.8%増、うち輸出は5.1%増、輸入は10.9%増で、17カ月続いた輸出入ともにマイナス成長になっていた状況を変え、予想を上回る数値となった。
市場では、7月の貿易データは回復し、輸出入の伸び率は大幅に拡大すると予想されていたが、輸入は10.9%増、輸出は5.1%増と市場予想の平均値2.9%と3.5%をそれぞれ大幅に上回った。また、6月のマイナス0.7%とマイナス3.1%からプラス成長に転じた。
貿易の回復は中国経済が下げ止まって落ち着き、安定的成長に向けた措置の効果が現れたことを示す。下半期は出融資が多い時期であることや、外需の回復、国内の安定的成長に向けた措置などに後押しされ、対外貿易の伸び率は8%前後を維持し、通年の経済目標の達成にしっかりした基礎を築くと見られる。