◆消費と投資の関係
消費の拡大によって経済成長を牽引することは、中国経済が健全な発展を維持するための基盤である。消費の拡大は、消費量そのものの拡大と内需における消費量の割合の拡大の双方を実現する必要がある。内需は投資と消費によって形成されている。内需における消費の割合を拡大する方法の一つは、投資を縮小して消費を拡大することである。しかしながら、それは経済の安定した成長の維持と構造調整に向けた然るべき道筋ではない。もう一つの方法は、投資の伸びよりも消費の成長速度を速くすることだ。これは現実的で実現可能な方法である。消費を拡大するにあたって、投資の重要な役割をおろそかにしてはいけない。とりわけ、現在の中国経済における投資の役割は過小評価できないものである。その理由は二つある。一、経済のモデルチェンジは保有している資産の調整だけに止まらない。一段と質の高い、高効率の新規資産を拡大することはより一層重要であり、投資の拡大なくしては実現することはできない。二、経済の運営には発展のパターンとこれまで歩んできた道がある。投資が一度縮小すれば、経済は正常に運営できず、問題が発生する。肝心なのは投資の方向と構造、効率に関する問題を正しく解決し、経済のモデルチェンジにおいて、投資の促進効果が十分に発揮されるよう導くことである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月19日