フィリピンに本部を置くアジア開発銀行は21日、最新年次統計報告「アジア太平洋地域の主要指標2013年版」をシンガポールで発表した。報告は、中国の進めている産業構造の転換は顕著な成果を上げていると指摘した。
報告は「中国、インドネシア、ベトナムは投資の重点を農村地域へシフトし、産業構造の転換を加速し、貧困を著しく減らした。過去40年間で中国の製造業は大きく成長した。21世紀の最初の10年間で、中国は製造業とサービス業の拡大を通じて1億2000万人の非農業雇用を創出した」と指摘した。
アジア開発銀行の庄巨忠・副チーフエコノミストは人民日報の取材に「過去30年間に中国は産業構造を比較的速く転換した。次に考えるべきは、近代的な工業・サービス経済体にいかに転換するかだ。これには近代的工業・サービス業の発展によって大量の農業労働力を吸収する必要がある」と指摘。引き続き技術を高度化し、イノベーション産業への投資を強化し、労働生産性を高めると同時に、中小企業の発展を促進することで製造業の雇用をさらに創出するよう提言した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月22日