歴史事実はまた、五輪と経済には決して完全な正の相関はないことを告げている。モントリオールとアテネは五輪開催が禍根を残した。
重大なスポーツ競技と政治は無関係というのは明らかに幼稚な考えだ。ある専門家は、東京五輪によって日本はアジアでの孤立を和らげ、スポーツの「脱政治化」の助けを借りて隣国との緊張関係も緩和できると分析する。金融緩和、財政出動の拡大、民間投資の喚起という「3本の矢」がすでに放たれ、現在「強心剤」を欠く中、安倍首相の五輪招致への決意がこれほど大きい理由は容易に理解できるとの指摘もある。五輪開催によって景気を刺激し、社会矛盾を緩和することができる。五輪を理由に許容範囲ぎりぎりの政策も多く打ち出すことができる。