中国遠洋運輸(集団)公司は16日に行った記者会見で、商業用船舶「永盛輪」が北極海を通る「北東航路」の初運航を無事に終えたことを明らかにした。これにより、同船は北東航路を利用して欧州に到達した初めての中国商業用船舶になった。航海距離は7931海里、航海日数は27日間で、これまでのマラッカ海峡・スエズ運河経由の航路より約2800海里、9日間の短縮となる。
海上輸送は中国の国際貿易輸送の90%以上を担い、対外貿易の遠海輸送ではこれまで主に南方を経由する8本の航路を利用してきた。北極航路が順調に開通すれば、中国の既存の東・西行き主要遠海航路2本に、より便利な欧州航路と北米航路の2本が新たに加わることになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年9月17日