11月24日、記者は噂を聞きつけて沂源(イーユエン)梨の生産地である魯村(ルーツン)鎮西官庄(シーグァン)村を訪れた。
果樹農園に入ると、そこには親指ほどの太さの枝に大きな黄金の果実が沢山実っていた。果肉は白く潤い、辺り一面に甘い香りを漂わせていた。
沂源梨は沂源県志常(ジーチャン)梨栽培組合が2010年に韓国の梨と新疆の梨を交配して作った新しい品種で、現在生産量は大幅に増えている。
村の崔宝合(ツイ・バオホー)委員は、「明代、梨は皇室への貢物とされていましたが、次第に梨の品種が絶滅してしまいました。西官庄村の梨栽培は数十年の歴史があり、今では栽培面積も広くなっています。品種の維持に貢献しているだけでなく、村人の収入増につながるとあって、一石二鳥です」と語る。
「木には梨が、木の下には鶏が、木の下に盛られた有機肥料で梨が育っています」と組合の崔志常理事長。
現在、沂源梨の栽培面積は60ムーに達し、2年に一度1ムーあたり5000~6000斤、4~5年で1ムーあたり15000斤の梨を生産している。市場の価格は1キロ以上のものが500グラム12元で、1キロ以下のものが500グラム8元程度となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月9日