自動車業界はEUの経済回復に対して慎重な見方で一致しているが、2013年は世界自動車業界の転換点になる見通しだ。PwCの予測では、2013年に世界の軽型車の組立台数は前年比3.3%の8180万台に達する。2014年には5.9%という力強い増加を見せ、8660万台に達する。
PwCによると、経済的低迷の続くEUではM&Aのチャンスが増加している。PwCのRick Hanna氏は「われわれは毎年、自動車業界の潜在的買収側、潜在的売却側についての調査を行っている。中国は最大の潜在的買収側、EUは最大の潜在的売却側になるだろう。これは中国自動車メーカーが技術を切実に求めており、欧州メーカーが経済危機の環境下にあって売却額がちょうどいい一方で、米国メーカーは資産に比べて売却額が割高だからだ」と指摘した。
米国の「自動車の街」デトロイトの財政破綻が、中国自動車メーカーにさらに多くのM&Aのチャンスをもたらすかどうかについて、Hanna氏は「デトロイト市は工場やメーカーの資産を何ら所有しておらず、自動車メーカーへの影響はない」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月10日