2013年も年の暮れが押し迫ってきた。この1年、中国経済は総体的には安定していたものの、成長率の減速、生産能力過剰、流動性逼迫、債務拡張などのチャレンジは無視できない。これらのチャレンジにどう対応していくかが、2014年の重大かつ多難な改革任務を順調に達成できるかに直接関わってくる。
(1)改革強化と経済減速
改革は中国の2014年の経済活動の主要路線である。先に閉幕した中央経済活動会議でも稀にみる「経済発展の質と効果を高め、後遺症をもたらさないスピードの実現に努力する」などの一文で経済成長率に対する「制約」が課された。
興業銀行の魯政委チーフエコノミストは「中国経済はなお『弱い反発が反復する』状態にある。これは『安定』と『改革』の関係をいかにうまく処理するかが中国経済が来年直面する大きなチャレンジとなるということだ」と指摘する。