発展を求め、インフラを整備し、産業水準を高める。協力を促し、鉄道網の連結を加速し、地域内の協力を推進する。これはすでに、世界の流れとなっている。中国の高速鉄道の海外進出と「高速鉄道外交」は、世界の発展の需要に合致している。高速鉄道は産業チェーンが長く、経済面で幅広い影響力と強いけん引力を持つことから、各国の発展目標実現の有力な武器になっている。世界各国は近年、高速鉄道の発展計画を相次いで制定している。関連機関の予想によると、2020年までに世界の高速鉄道の運営距離は3万キロ以上追加され、高速鉄道の直接投資額が1兆1000億ドルに達する。これは各国の経済発展を力強くけん引し、各国の経済の持続可能な発展の堅固な基礎を築く。コストパフォーマンスの高い中国の高速鉄道は、各国の重要な選択肢となっている。
中国が「高速鉄道外交」を積極的に展開するのは、中国の産業のモデルチェンジ・アップグレード、経済のさらなる発展の促進の客観的な需要によるものだ。中国の高速鉄道の海外進出は、近年になり豊富な成果を手にしている。中国は2009年にロシア・米国と、高速鉄道発展に関する提携覚書を締結した。中国は2010年末までに50余りの国・地域と高速鉄道の提携関係を結んだ。提携意向書に署名した国には、イラン、ラオス、タイ、ブラジルなどが含まれ、契約金額は260億ドルに達している。