中国の最新の貿易データは、米国が20世紀の多くの時期に保持していた世界一の地位を覆すことになった。米国世論が中国税関総署発表のデータの正確性を疑問視している。これについて清華大学経済外交研究中心の何茂春主任が13日、「環球時報」の取材に応じた。何主任は、中国税関総署の統計は厳正に割り出されたもので、国際貿易データを偽造する余地は年々小さくなっており、中国側はデータの偽造にずっと厳しく対処している」と指摘した。
実際のところ、中国は世界一の貿易大国などという肩書きに対する願望はまったくない。昨年2月、ある海外メディアが中国の貿易総額はすでに米国を上回ったと「算出」したが、中国商務部は、WTO(世界貿易機関)が採用する統計方法に基づき、依然米国より156億ドル少ないという正確な統計データを発表した。
2004年、中国の輸出入総額は日本を抜いて世界第三の貿易大国となり、2009年、輸出総額はドイツを抜いて世界一の輸出大国となった。何主任は、当時も外部メディアから聞き苦しい声が上がったが、輸出入統計データにおいて、中国がデータを誇張・偽造することは不可能であり、する必要もないと指摘。米国で中国の発表を疑問視する声が上がるのは、世界一を守ってきた大国としての地位が脅かされている危機感に由来する過剰反応だと語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年1月15日