米紙:メーカーの中国からの移転 コスト削減ならず

米紙:メーカーの中国からの移転 コスト削減ならず。 中国南部の人件費増加により、一部のメーカーは近年、更に安い労働力を求めてバングラデシュ、インドネシア、ベトナム、カンボジアなどの国に工場を建設している。しかし、このような移転は容易ではなく、長期的なコスト削減になるとも限らない…

タグ: メーカー 移転 コスト 削減 人件費

発信時間: 2014-01-19 09:36:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国南部の人件費増加により、一部のメーカーは近年、更に安い労働力を求めてバングラデシュ、インドネシア、ベトナム、カンボジアなどの国に工場を建設している。しかし、このような移転は容易ではなく、長期的なコスト削減になるとも限らない。米国の「ビジネスウィーク」が伝えた。

中国市場研究集団の創始者の雷小山氏は、「製造業の中国からの移転における政治と経済面のリスクは甘く見られがちである。全アジアの労働者が権利を求め、より高い賃金と職場環境を求めるようになった。ごく短期間でこれらの国の生産コストは2~3倍になるだろう」と話した。

アジア最低賃金連盟のコーディネーターのアナニア・バッタチャジ氏は、中国の労働者が国の経済成長に伴い生活水準と期待値を高めたように、アジアのその他の発展途上国の労働者も更に高い要求をするようになり、「これは地域的な動きになっている」との見解を示した。カンボジア軍・警察は先週、最低賃金の増加を求めてストライキした縫製工場の労働者に発砲した。カンボジアの労働者が将来に困惑する中、雇用主は抗議活動が同国のアパレル業に与える影響、人件費の急速な上昇、カンボジアが商売できる安定した国かなどを考えている。

工場が集まる深センの最低賃金は約300米ドルで、2008年の2倍以上に増えた。しかし、中国を離れるメーカーにとって、カンボジアは決して唯一の挑戦ではない。2013年10月、10万人以上のインドネシアの労働者が賃金増加を求めてストライキし、多くの工場が閉鎖や稼動停止となった。タイでは、昨年の洪水被害により、政府のインフラ問題への対応の遅れが目立っている。

中国で行うのと比べて、ベトナムやスリランカなどで製造するメーカーは、作業員の効率の悪さとミスの多さに悩んでいる。その結果、「中国から移転して省いたコストは維持できない」という事態になっている。

GKドラゴノミクスのタム・ミレーアナリストは、「中国からの輸入によるデフレで、西側の消費者はより安価で商品を手に入れることができていた。しかし、メーカーが『代わり』を探す過程で多くの潜在的リスクが見つかり、このような時代は終わろうとしている」と話した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月19日

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