微小粒子状物質「PM2.5」など国境を越える大気汚染の防止対策を巡り、日中韓3カ国の実務者協議が20日北京で行われた。日本メディアは、日中韓3か国の代表が一堂に会したことは、3カ国の関係改善の兆しであると伝えた。
NHKは20日、「PM2.5」などの大気汚染問題で協力・連携を模索するため、日中韓3か国の環境部門の高官および大気汚染分野の専門家が初めて一堂に会し、北京で協議を行ったと伝えた。今回の協議において中国側は、日本と韓国は大気汚染対策において豊富なノウハウを有しており、それを参考にすることは中国にとって大きな意義をもつと述べた。同報道では、これは中国が日韓に積極的に学ぼうという姿勢の表れであると伝えた。日本側は今回の協議を高く評価しており、今後「PM2.5」による汚染の現状や研究内容を共有してきたいとした。「産経新聞」は20日、日本側は中韓両国との関係が冷え込む中、環境分野を通じて外交関係の修復にもつなげたい考えだと伝えた。