懸念は過剰
このほど発表された1~2月の全社会電気使用量の前年同期比増加幅は縮小し、2月の輸出入増加幅は1月より縮小した。北京で「中国発展ハイレベルフォーラム2014」年次総会に出席した米シンクタンクのピーターソン国際経済研究所のアダム・ポーゼン所長は、「一部の人たちの中国経済に対する懸念は過剰だ」とし、次のように述べた。
多くの専門家による中国経済の「ハードランディング」に対する見方はあまりに悲観的である。中国経済は短期、中期内において中・高速の成長を実現する力があり、中国の政策決定者も「新速度」に合わせて成長の安定、構造調整、改革の促進のリズムを調整している。
ピーターソン国際経済研究所中国経済研究員の陸瑞安氏は、中国経済には中長期において比較的強い内生的成長のエネルギーがあると見ている。短期的には、サービス業の投資の増加、工業分野の産業グレードアップ、政府予算内の都市インフラ投資は安定した成長を助け、中長期的には、家計消費の増加、効果的な資源配分、サービス業の新たな雇用機会などは持続的な成長を支えるという。